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夏のエノキです

写真 3

夏のエノキです。まんまる、こんもり茂っています。これまで、ほとんど人間によって手をかけられてこなかったので、こんなに四方に広がって育ちました(3年ほど前に、初めて剪定しました)。周りの家との大きさの違いを見てみてください。大きいですよね!そして、姿がかわいいです。この写真をベースに、ブログのデザイン画もつくってみました。

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保安林としてのエノキ

「武蔵野台地と河道」で、私たちのエノキがある地域の環境を書きました。
エノキ、ムクエノキは、もともとそのような川沿いの水分状態が良いところに良く育つと言われます。低くじめじめした土地の水分をよく吸い込んで成長してくれるエノキは、この土地に住む人たちにとって、なじみの深い木であったと思います。「榎地区」という地名が示すように、以前はたくさん生えていたのでしょうが、今ではこの巨樹一本が残るだけです。一本ながらも、がんばって水を吸ってくれています。それは、大雨の次の日の様子を見るとはっきりします。エノキが生えている崖からは水がにじみ出ていませんが、ちょっと離れた崖からは、水がだらだらと流れ出てきます(次のシャッターチャンスで、アップしたいです)。


「保安林」。森林法第5条に基づくもので、公益目的を達成するために、伐採や開発に制限を加える森林のこと。

「保安林」の思想の源流は、767年に飛鳥川上流の南淵山(現在の奈良県高取町高鳥山)周辺の森林伐採を禁止したという日本書紀の記述にさかのぼります。燃料や水資源の供給源として、また防災機能などを有する森林は文明の喪失にもつながることから、古くから森林の伐採を制限する法規制が行われてきたのです。江戸時代には、岡山藩の熊沢蕃山が治水のために保安林的思想を打ち出したほか、江戸幕府も、1666年に諸国山川掟を発し、森林の乱開発を諌め、植林を促しています。

現在の保安林には、機能別に17種ありますが、そのうち、私たちのエノキの巨樹は、以下の役割を果たしてくれています。

1)水害防止保安林・・・洪水のときに、氾濫する水流の勢いを弱め、住宅などへの被害を防ぐ。
2)土砂崩壊防備保安林・・・地盤の不安定な急傾斜地の崩壊を防ぎ、家屋、農地、道路、その他の施設を直接的に保護する。
3)保険保安林・・・空気を浄化したり、騒音を緩和するなど、私たちの生活環境を守るとともに、森林浴など森林レクリエーションの場を提供してくれる。木陰で夏の暑さをしのぎ、気温の上昇を抑制する。
4)風致保安林・・・名所や旧跡の趣のある風景を保存する。

保安林の木は伐採できません。保安林に家を建てることはできません。所有者が変わった場合も指定は有効です。保全の対象である人家や田畑が亡くなった場合などに限って、指定は解除され得ます。

弁天町のエノキの巨樹も、「保安林」として、保護されていくことを強く要望しています。

                                                          (投稿by norih)

樹木のもつ保水力とムクエノキ

少し前のことになりますが、2011年7月から始まり3か月以上続いたタイの大洪水は甚大な被害をもたらしました。工業団地が水没し、多くの日本企業も操業停止を余儀なくされました。その原因は多量の降雨に加えて、この地域一帯がもともと川の水がたまる湿地だったところを埋め立ててきたからということと、もう一つは樹木を伐採しすぎたのも一因であると言われています。

たとえば、ブナの木が大木になった時、樹木そのものが取り込んでいる水分全て8トンにものぼるそうです。ブナのような広葉樹は、葉の面積が大きく、雨をたくさん受け止めます。そして葉から枝を伝って幹の方に水を流します。根元に集まった雨水は、積み重なった落ち葉がスポンジ状態になり水がためられます。そして水は土壌に入って大量に貯めこまれます。森林土壌は空気の孔を無数に含んでおり、水はここに蓄えられるのです。いわば天然の地下貯留槽ですね。

私たちのエノキは、正式にはムクエノキ、またはムクノキといいます。ニレ科ムクノキ属の植物です。関東地方以西の温暖な地域に生育する落葉高木で、南西諸島や台湾、東南アジアにも生育します。
川沿いの水分状態が良い場所に良く生育します。水分をよく吸い込み成長します。大木になると雄大な樹形となり、神社の神木として境内に生育していることも多いようです。巨木に育ったものが天然記念物などに指定されてもいます。防風の効果も高い木です。

葉はケヤキやエノキと似ていますが、表面に剛毛があり、触るとざらざらします。これも雨を葉にためやすいつくりと言えます。
根は深根性で、よく板根を形成します。板根は熱帯林やマングローブ林に多くみられる根の形態で、根が幹の基部からひだ状に肥大し、三角形の支持板を当てたようになったものです。

果実は直径7~12ミリほどで結構大きく、秋に黒紫色に熟します。熟れたものは独特な味がしますが、甘くて食べられます。鳥はこの甘い果実をよく好み、とくにムクドリがよくやってきます。ムクノキに飛来するので、ムクドリと呼ばれるようになったそうです。ムクドリの他にも、ヒヨドリ、オナガなど、いろいろな鳥たちの食料限となっています。

弁天町のエノキ(ムクエノキ)は、巨樹なので、同じように、土壌中でも根が深く広く張っていると思われます。そして水をたくさん吸い上げてくれています。また、この根は、「旧河川」の弱い地盤を支える働きもしていると考えられます。この土地の水害対策として、必要な木なのです。

参考
・ 岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田 研)の
ホームページ had0.big.ous.ac.jp
・ゑれきてる 「シリーズ自然を読 む 樹木の個性を知る 生活を知る」 elekitel.jp

                                                     (投稿by norih)

武蔵野台地と旧河道

私たちのエノキ(ムクエノキ)の木は、崖の上にあります。この崖の下には、金屋川という川が昔流れていて、その川を暗渠にして埋め立て、その上に人が住むようになりました。今でも、川だった名残の橋の欄干が残っています。エノキがあるこの町の名前は”弁天町”。水にちなんだ地名です。地名の通り弁天堂があるのですが、これはもともとは浮き島だったとのこと。エノキは武蔵野台地の端っこの崖の上、水みちに生えているのです。

私たちの弁天町は、もともと川が流れていた、低くて湿気がたまりやすい谷地なのです。今でも、大雨が降ると水がたまりやすい環境にあります。排水溝が排水しきれない水で、あわや床上浸水か、と慌てた時もありました。

ゲリラ豪雨と呼ばれる突発性の大雨が増えています。2015年7月24市の大雨では、東急東横線渋谷駅が水浸しになるほどの冠水被害がありました。渋谷も、その名の通り谷地であり、宮益坂、道玄坂など、渋谷から周囲に抜ける道に「坂」が多いのもそのためです。

私たちの住む弁天町も、同じです。新宿区が公表している「洪水ハザードマップ」をみてみると、新宿区のマップでは、浸水の被害が及ばないとされる区域が大半なのですが、この金屋川の旧河道は、全域が浸水の危険がある、とされています。

このような地域に、かつてはエノキ、ムクエノキがたくさん生えていたのです。

参考:
・ニュース速報Japan breaking-news.jp 「渋谷駅が冠水浸水ーゲリラ豪雨で宮益坂中央改札が水没 東急東横線」 2015年7月24日
・日刊SPA! nikkan-spa.jp 「大雨被害で再注目、都心の水害対策はどうなっている?」2014年9月11日
・新宿区ハザードマップ (洪水避難地図)  city.shinjuku.lg.jp

                                                                (投稿by Norih)

『牛込界隈』に掲載してもらいました

牛込柳町界隈
エノキの木について、地域のタウン誌である『牛込界隈』2015年夏号に掲載してもらいました!(左側真ん中あたりに記事があります)。写真は下から幹を撮ったものですが、エノキの迫力ある感じが出ていますね。解除されてしまった保護樹木のプレートはまだつけられたままです。ちなみにこの『牛込界隈』ですが、地域の歴史が詳しく紹介されていて、とても面白いです♪

榎地区のエノキについて

私たちの住む新宿榎地区は、神楽坂と早稲田にはさまれたところにあります。武蔵野台地の辺縁部に位置し神田川が北に流れる榎地区です。この地区の、元小川があった(いまは道路)のところに、大きなエノキ(ムクエノキ)の巨樹が育っています。幹周4.8メートルの堂々とした木です。いつ育ち始めたかも定かでない木で、地域を焼けつくした空襲も体験し、生き延びたたと言われています。すっかりコンクリートと建物に覆われた榎地区の中で、貴重な自然を提供してくれています。

エノキの木は、水が豊富で、ときに水害をもたらすような地域によく育つ木で、その余分な水を吸い、地盤深く根を張ることで、地域の安全を守ってきたともいわれています。「榎地区」は、もともとは湿地的な地域で、エノキがたくさん這えていたことからそのような地名がつきましたが、現在ではエノキはほとんどなくなってしまいました。

私たち、榎地区のエノキも、雨をよく吸い、深く根を張りながら育ってきました。育ち始めてから、何十年もの間、剪定を一切受けることがなかったので、都心ではまれにみる自然の形を残した木でした。4年ほど前に、初めて剪定を受け、それ以来はこんもりと茂った姿をみせています。樹木や景観の専門家からは、都内だけでなく、関東をみても、これだけの大木は非常に貴重なものである、と評価されています。

私たちのエノキは、3.11の地震のときもびくともしませんでした。大きな樹冠は、そこを通る人たちに涼やかな木陰を提供してくれ、さまざまな鳥たちが宿にしてきました。遠くからもよく見え、地域のシンボルともなっています。

秋にはたくさんの落ち葉と実を落とします。実は鳥たちのエサになり、落ち葉の方は、住人の方だけでなく地域の人たちも協力して、がんばって毎日落ち葉かきをしています。冬にすっかり葉を落としたエノキの木が芽吹く春の景色は、本当に毎日毎日の変化がとても美しいです。

しかし、このエノキは、現在、開発による伐採の危機にあります。これまで、このエノキを何十年にもわたり、愛し守ってきた住人の方が出ていき、新しい開発が始まりつつあるのです。このままでは、おそらくエノキは切られてしまうでしょう・・・。この危機にあたって、エノキを愛する地域住民で「巨樹の弁天町エノキを愛する会」を立ち上げました。これからも、このエノキが地域を守り、地域のシンボルとして残っていけるように、地域や自治体に働きかけていきたいと考えています。
プロフィール

むくのき・えのき

Author:むくのき・えのき
都心 新宿区の街なかに残されたエノキ(ムクエノキ)の巨樹を何とか残したいと地域住民で立ち上げた会、「巨樹の弁天町エノキを愛する会」の活動ブログです。署名をお考えの方は、http://www5e.biglobe.ne.jp/~natsu86/からPDFファイルが手に入ります(印刷してお使いください)。弁天町のつぶつぶカフェさん(http://tubutubu-cafe.net/)でも署名ができます。仲間も募集中です!関心ある方は、mukunoki.enoki@gmail.comまでご連絡ください♪

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