榎地区のエノキについて

私たちの住む新宿榎地区は、神楽坂と早稲田にはさまれたところにあります。武蔵野台地の辺縁部に位置し神田川が北に流れる榎地区です。この地区の、元小川があった(いまは道路)のところに、大きなエノキ(ムクエノキ)の巨樹が育っています。幹周4.8メートルの堂々とした木です。いつ育ち始めたかも定かでない木で、地域を焼けつくした空襲も体験し、生き延びたたと言われています。すっかりコンクリートと建物に覆われた榎地区の中で、貴重な自然を提供してくれています。

エノキの木は、水が豊富で、ときに水害をもたらすような地域によく育つ木で、その余分な水を吸い、地盤深く根を張ることで、地域の安全を守ってきたともいわれています。「榎地区」は、もともとは湿地的な地域で、エノキがたくさん這えていたことからそのような地名がつきましたが、現在ではエノキはほとんどなくなってしまいました。

私たち、榎地区のエノキも、雨をよく吸い、深く根を張りながら育ってきました。育ち始めてから、何十年もの間、剪定を一切受けることがなかったので、都心ではまれにみる自然の形を残した木でした。4年ほど前に、初めて剪定を受け、それ以来はこんもりと茂った姿をみせています。樹木や景観の専門家からは、都内だけでなく、関東をみても、これだけの大木は非常に貴重なものである、と評価されています。

私たちのエノキは、3.11の地震のときもびくともしませんでした。大きな樹冠は、そこを通る人たちに涼やかな木陰を提供してくれ、さまざまな鳥たちが宿にしてきました。遠くからもよく見え、地域のシンボルともなっています。

秋にはたくさんの落ち葉と実を落とします。実は鳥たちのエサになり、落ち葉の方は、住人の方だけでなく地域の人たちも協力して、がんばって毎日落ち葉かきをしています。冬にすっかり葉を落としたエノキの木が芽吹く春の景色は、本当に毎日毎日の変化がとても美しいです。

しかし、このエノキは、現在、開発による伐採の危機にあります。これまで、このエノキを何十年にもわたり、愛し守ってきた住人の方が出ていき、新しい開発が始まりつつあるのです。このままでは、おそらくエノキは切られてしまうでしょう・・・。この危機にあたって、エノキを愛する地域住民で「巨樹の弁天町エノキを愛する会」を立ち上げました。これからも、このエノキが地域を守り、地域のシンボルとして残っていけるように、地域や自治体に働きかけていきたいと考えています。
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むくのき・えのき

Author:むくのき・えのき
都心 新宿区の街なかに残されたエノキ(ムクエノキ)の巨樹を何とか残したいと地域住民で立ち上げた会、「巨樹の弁天町エノキを愛する会」の活動ブログです。署名をお考えの方は、http://www5e.biglobe.ne.jp/~natsu86/からPDFファイルが手に入ります(印刷してお使いください)。弁天町のつぶつぶカフェさん(http://tubutubu-cafe.net/)でも署名ができます。仲間も募集中です!関心ある方は、mukunoki.enoki@gmail.comまでご連絡ください♪

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