鬼怒川の決壊と削り取られた樹木の丘

9月の鬼怒川決壊は、ほんとうに大変な被害をもたらしました。いまだに避難生活をしている方々もいらっしゃり、復旧、復興の道のりも大変なことと思います・・・。

この鬼怒川の決壊について、9月10日に、〔鬼怒川決壊の原因は、ソーラーパネル設置のための自然堤防(丘陵)掘削が原因である」と地域住民が常総市に訴えたそうです。

この辺りはもともと堤防が無く、「十一面の山」と呼ばれる木に覆われた丘があり、堤防の役割を果たしてきたそうです。しかし、この土地は民有地だったため、民間事業者がソーラーパネルをここに設置しようとしたとき、建築物ではない、という理屈で市に対して開発の届け出を出していませんでした。自然堤防の役割を果たしていた丘が、市にも地域住民にも無断で削り取られていたそうなのです。

2014年3月、そのことに気付いた地区住民が市に対し、丘陵部の一部が削り取られているとの通報をし、市は現地を確認しました。鬼怒川を管理している国交省に報告し、対策として大型の土嚢を積むことを決定したのです。

2014年12月、市議会で、この場所に堤防を作ろうとする動きが出たが、民有地であることから、土地の買収についての懸念が出ていました。

そして、2015年鬼怒川が決壊。まっ先に越水したのは、その自然堤防の木を切って土を削った若宮戸地区だったのです。

常総市で11日、住民の逆井正夫さんが、「これは人災だ」と訴えました。近隣住民で最後まで目がソーラーの建設に反対していたのが逆井さんだったのです。2014年3月頃から、市や国交省の担当者らに鬼怒川氾濫の恐れを訴えていました。設場所は私有地でしたが、「生命や財産を失う不安があった。それを守る権利が国民にはある」と声を上げ続けました。しかし同年5月、市の職員に「何かあれば自己責任で逃げてください」といわれたのです。

メガソーラー建設地に自宅が面している遠藤玲子さんは、「自然堤防(丘陵)と生い茂った木々のおかげで、2階からでも昔は鬼怒川はみえなかった」といいます。近隣住民の50代女性は、建設業者にこう脅かされたそうです「危ないから山を崩さないで、と言ったら、『あんまり騒ぐと、ここに住めなくなるよ。いいんですか』とすごまれた」。自宅が壊滅的被害を受けた20代女性は、「住民一体となって、市なり、区なり訴えたい」と怒りをあらわにしています。

目先の利益のための開発が、甚大な災害をもたらしたのです。樹木の安易な伐採が大きな禍根を残したのでした。

参考
・朝日新聞 2015/09/12
・茨城新聞 2015/09/12
・茨城県坂東市 吉原英一市長「この災害は人災」
・francepresent.com 09/12
・nikkansports 09/12
・deliciouscoffee.blog28.fc2.com 09/11
・uracigoto.blog.fc2.com 09/16 
・huffpost.com 09/11

                                             (投稿by norih)
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