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樹木のもつ保水力とムクエノキ

少し前のことになりますが、2011年7月から始まり3か月以上続いたタイの大洪水は甚大な被害をもたらしました。工業団地が水没し、多くの日本企業も操業停止を余儀なくされました。その原因は多量の降雨に加えて、この地域一帯がもともと川の水がたまる湿地だったところを埋め立ててきたからということと、もう一つは樹木を伐採しすぎたのも一因であると言われています。

たとえば、ブナの木が大木になった時、樹木そのものが取り込んでいる水分全て8トンにものぼるそうです。ブナのような広葉樹は、葉の面積が大きく、雨をたくさん受け止めます。そして葉から枝を伝って幹の方に水を流します。根元に集まった雨水は、積み重なった落ち葉がスポンジ状態になり水がためられます。そして水は土壌に入って大量に貯めこまれます。森林土壌は空気の孔を無数に含んでおり、水はここに蓄えられるのです。いわば天然の地下貯留槽ですね。

私たちのエノキは、正式にはムクエノキ、またはムクノキといいます。ニレ科ムクノキ属の植物です。関東地方以西の温暖な地域に生育する落葉高木で、南西諸島や台湾、東南アジアにも生育します。
川沿いの水分状態が良い場所に良く生育します。水分をよく吸い込み成長します。大木になると雄大な樹形となり、神社の神木として境内に生育していることも多いようです。巨木に育ったものが天然記念物などに指定されてもいます。防風の効果も高い木です。

葉はケヤキやエノキと似ていますが、表面に剛毛があり、触るとざらざらします。これも雨を葉にためやすいつくりと言えます。
根は深根性で、よく板根を形成します。板根は熱帯林やマングローブ林に多くみられる根の形態で、根が幹の基部からひだ状に肥大し、三角形の支持板を当てたようになったものです。

果実は直径7~12ミリほどで結構大きく、秋に黒紫色に熟します。熟れたものは独特な味がしますが、甘くて食べられます。鳥はこの甘い果実をよく好み、とくにムクドリがよくやってきます。ムクノキに飛来するので、ムクドリと呼ばれるようになったそうです。ムクドリの他にも、ヒヨドリ、オナガなど、いろいろな鳥たちの食料限となっています。

弁天町のエノキ(ムクエノキ)は、巨樹なので、同じように、土壌中でも根が深く広く張っていると思われます。そして水をたくさん吸い上げてくれています。また、この根は、「旧河川」の弱い地盤を支える働きもしていると考えられます。この土地の水害対策として、必要な木なのです。

参考
・ 岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田 研)の
ホームページ had0.big.ous.ac.jp
・ゑれきてる 「シリーズ自然を読 む 樹木の個性を知る 生活を知る」 elekitel.jp

                                                     (投稿by norih)
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むくのき・えのき

Author:むくのき・えのき
都心 新宿区の街なかに残されたエノキ(ムクエノキ)の巨樹を何とか残したいと地域住民で立ち上げた会、「巨樹の弁天町エノキを愛する会」の活動ブログです。署名をお考えの方は、http://www5e.biglobe.ne.jp/~natsu86/からPDFファイルが手に入ります(印刷してお使いください)。弁天町のつぶつぶカフェさん(http://tubutubu-cafe.net/)でも署名ができます。仲間も募集中です!関心ある方は、mukunoki.enoki@gmail.comまでご連絡ください♪

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